国公私立大学病院副看護部長研修

福井大学

福井大学医学部附属病院

報告者氏名:江守 直美

平成25年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護部運営におけるICTの活用  ― Googleドライブを使った看護師長間の情報収集と共有 ―

[概要]
当院では病院再整備を機に、全職員へのGoogle Appsアカウントの配布、スマートフォン導入など、院内のICTが急速に進行している。一方、2交代で夜間管理業務を行う看護師長が、効果的に看護管理や委員会活動を行うためには、院内のICTを有効活用して情報収集・共有を行う必要がある。そのため、新しいICTに苦手意識を持つ看護師長への支援体制の整備が重要である。そこで、2つの実践目標を掲げて看護師長への介入を行った。目標①「看護師長がGoogleドライブ共有シート(以下共有シート)を使える支援体制作り」では、情報担当看護師長にGoogleアカウントの取得方法、Googleドライブの使用方法についての資料作成と説明を依頼し、6月の看護師長会議で実施した。また、個別にGoogleアカウント取得と共有シートの使用方法を支援した看護師長は28名中17名、その内11名(65%)は病棟担当看護師長であった。共有シートへの看護師長のアクセス者数は、28名中支援開始時14名(50%)から半年後19名(67.9%)に増加した。アクセスまでの日数は、支援開始時・半年後共に、支援ありは平均4.4日であった。共有シートを作成できた看護師長は、支援あり17名中5名(29%)、支援なし11名中2名(18%)と、支援ありが多かった。目標②「Googleドライブを使えるPCの環境整備」では、医療情報部にサポート期限切れOS搭載PCを更新購入する後継機種を選定してもらうように働きかけたところ、PCの納入期間が介入前平均71±14日から、介入後平均35.8±12日に短縮した。