国公私立大学病院副看護部長研修

長崎大学

長崎大学病院

報告者氏名:宮﨑 智子

平成25年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護補助者の意識向上と教育体制の構築に向けて

[概要]
当院は862床の特定機能病院であり、急性期看護補助体制加算50対1を取っている。私は病棟業務担当副看護部長として、看護補助者の教育を担っており、看護補助者に対し研修を実施しているが、研修を受けても実地指導する体制が整っておらず、派遣職員が定着しなかったことなどの理由で、業務委譲ができていない現状があった。昨年度患者移送や清潔ケアの委譲基準を作成し、周知することで委譲が進んだが、部署間で差があり、また業務が煩雑な中で教育体制も整っていない為に看護補助者は不安を抱えながらケアを実施しているとの声が聞かれた。さらに昨年度までの3年計画で派遣職員を1/3ずつ病院雇用とし、今年度から看護補助者全員が病院雇用となったが、組織人としての認識が不足している。これらのことから、看護補助者の意識向上と教育体制の構築に向けて、①看護補助者リーダー会の開催、②平成26年度教育計画の立案、③平成26年度目標管理面接の開始準備、④雇用形態の再考、を実践した。結果、部署内での調和が進み組織人としての意識向上は若干見られたものの十分とは言えない。看護師長による目標管理面接を実施することで看護師長の管理面の強化と、看護補助者が部署の一員としてまた組織人としての自覚が深まると期待している。さらに教育計画を実践しながら、看護補助者のモチベーションアップに繋がる方策の検討も次年度の課題とした。