国公私立大学病院副看護部長研修

慶應義塾大学

慶應義塾大学病院

報告者氏名:山澤 美樹

平成25年度
国公私立大学病院副看護部長研修
減少する病床を病院全体で有効に活用するための仕組みを作る  ~全体最適化を目指して~

[概要]
当院では、2017年新病院等開設に向け、2013年よりローリングが始まっている。新病院棟建設のコンセプトである「全ての医療チームが結集し、国民の健康増進と疾患制圧に貢献するクラスター診療の実現」に向け、建物の設計と並行して、クラスター化や各種マニュアルの標準化を推進し、全ての教職員が結集し、患者に最良の医療を提供するための仕組み作りを行っている。
今年9月に実施する病床再編においては、稼働病床数が約100床減少する。提供する医療の質を保障しながら、限られた病床を全診療科で有効活用するために、全病床を共用床とし、4月より入退院センターによる病床管理の一元化が開始された。そして9月、新管理体制となるHCUや、機能を集約した共用床である化学療法床や転床退院調整床の新設を計画に入れた病床再編成を実施した。
今回、業務担当次長として全体最適化を目指す新たな組織作りに参画し、新設病床の開設とその充実への取り組み、そして病床再編に伴って生じる変化に対応するために、標準化の推進と、変化した業務量を調査して臨床検査技師やオーダリー等の人の再分配について検討した。