国公私立大学病院副看護部長研修

川崎医科大学

川崎医科大学附属病院

報告者氏名:平松 貴子

平成25年度
国公私立大学病院副看護部長研修
次世代看護管理者の主体的・客観的な病棟目標の設定・評価の促進 ‐病棟看護の可視化と共有機会の提供‐

[概要]
自身が病棟管理者(師長)を任されている昨年度までにおいて,看護部目標には定性的な表現が用いられているため,自身の病棟の達成度が看護部目標にどの程度寄与できたかを明確にできないことが問題であると感じていた。今年度,看護副部長としての役割を担う上において,この問題点は他の病棟管理者も共通の問題であると捉え,平成26年度の看護部目標を定量的表現もしくは評価可能な定性的表現で立案することが望ましいと考えた。さらに,病棟目標で達成できた内容や病棟の取り組み結果については,可視化することができていない。そのため,スタッフは病棟内での成果を感覚的に理解することは可能であるが,客観的に理解することは不可能であり,ましてや他病棟のそれらについては,成果どころか目標や方針,取り組んでいる過程について知るよしもない。これでは,看護師が看護を継続していく上でのモチベーションの維持や向上を困難とするだけでなく,自部署の看護を可視化できないことにより看護の継続や看護学生への実習の質にも影響を及ぼしかねないと危惧していた。
そこで,次世代を担う看護管理者を対象に看護の可視化(質評価及び質改善)の取り組み支援,病棟間での共有機会の提供を行うことを計画とした。マネジメントラダーの構築にも着手し,看護管理者が主体的に看護の可視化を推進できるよう支援していくことが課題である。