国公私立大学病院副看護部長研修

旭川医科大学

旭川医科大学病院

報告者氏名:黒崎 明子

平成26年度
国公私立大学病院副看護部長研修
新人看護職員研修における自施設の到達目標の整備- 評価の視点を共有し、新人へフィードバック促進する-

[概要]
看護基礎教育と臨床現場との看護実践能力の乖離に対し、平成22年から新人看護職員研修が努力義務化された。さらに、厚生労働省は平成26年2月に新人看護職員研修ガイドライン改訂版を作成し、1年以内に到達を目指す項目や到達の目安の変更を示した。到達目標は、各医療機関が施設の規模・機能、看護部門の理念、目指す看護職員像等に応じて設定する。当院でもガイドラインをもとに新人教育プログラムの作成と各部署に教育担当者を配置し、教育体制を充実してきた。しかし、看護技術項目によって到達度が低い、部署で経験できる技術の格差、評価者による評価の視点の違い等の課題があった。そこで、新人看護師の目指す像から到達目標の詳細、到達までの期間等の検討に取り組んだ。作成した到達目標の運用開始は次年度となるため、教育担当者と新人看護師が互いに到達目標を理解し、新人への適切な指導ができるまでの効果に至っていない。今後は、院内看護師や新人看護師に設定した到達目標を周知し、活用していく中で再検討を重ねていく。また、自部署で経験できない看護技術に対し、看護管理者や教育担当者同士が主体的に連携を強化するように働きかけることが課題である。