国公私立大学病院副看護部長研修

秋田大学

秋田大学医学部附属病院

報告者氏名:今野 笑子

平成26年度
国公私立大学病院副看護部長研修
早期介入に向けた退院支援への取り組み 相談支援センターと早期に連携ができる体制づくり

[概要]
秋田大学医学部附属病院(以下当院)は、県内唯一の特定機能病院であり、最先端医療の提供、研究、教育といった使命を持ちながら、地域医療施設との連携・協働も強化していくことが求められている。病院内で完結する医療ではなく、途切れのない医療、ケアを生活の延長上に組み込める体制が不可欠であり、医療・福祉・介護のチーム体制を推進していく必要がある。そこで当院は、入院時から患者・家族の退院後の生活を見据えた支援を行うため、相談支援センターに退院調整看護師を配置している。しかし、退院調整看護師へ部署の看護師からの情報提供が遅く退院調整のタイミングが効果的に行われていない現状が続いている。その原因としては、急性期病院での医療ケアが在宅でどのように対応されていくか、その対応をだれがどうように支援していくか等の社会資源に関する知識不足、医師からの退院許可が出てから退院調整部門へ依頼している、そのため一般病棟の退院調整加算は、約5%に留まっている。また、入院予約となった時点で、患者・家族へ入院中のことや退院後の生活に対する説明を外来でほとんどできていない現状もある。そこで相談支援センターと各部署が早期から連携をとり退院調整を進めていく体制を整える必要がある。