国公私立大学病院副看護部長研修

福井大学

福井大学医学部附属病院

報告者氏名:山内 順子

平成26年度
国公私立大学病院副看護部長研修
新棟移転、病棟再編成、スタッフ配置換えに伴うスタッフのメンタルサポート体制を構築する

[概要]
福井大学医学部附属病院では、平成26年9月に新棟へ移転とともに臓器別センターへの変更、大多数のスタッフの配置換えが予定されていた。そのため、今回の移転に際した人間関係の変化でのスタッフのメンタルヘルスややる気に及ぼすマイナスの影響を最小限にする必要があると考えた。
オカレンスがメンタルヘルスに悪影響を与えるため、移転前に自分が当然と思っていることが相手と「認識違い」があることを前提に業務し、オカレンスを起こさないよう看護職員全員を対象に研修を行った。移転後「遠慮して話さない」ことからのカレンスが多発したため、知らない者同士で話す研修を実施した。
メンタルヘルスの重要性について看護部長・副看護部長の共通認識を行い、副看護部長の部署ラウンド、看護師長のスタッフ面接、臨床心理士の面接、教育担当師長との面接、教育委員会・クリニカルコーチ(新人教育担当者)との情報共有や依頼など、様々な場面でスタッフのメンタル面のフォローが入るようにした。
看護管理者研修では、スタッフと関わるように予めテーマを知らせておいたが、十分にスタッフと関われていなかったり、副看護師長と話せていなかったりの結果が一部みられた。また新たに部署を作り上げるため、部署つくりがうまくいかないところにオカレンスが発生し疲弊するスタッフがあり、新規採用者1名が日勤のみの勤務に変更となった。
結果、看護管理者の管理能力がオカレンスの多さや重大さを変え、部署の運営状況並びにスタッフのメンタルヘルスに影響を与えていた。看護管理者の更なる育成の必要性・重要性を感じ、次年度以降の課題としたい。