国公私立大学病院副看護部長研修

滋賀医科大学

滋賀医科大学医学部附属病院

報告者氏名:小寺 利美

平成26年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護師とMAの協働環境づくりを目指して

[概要]
2010年(平成22年3月)の診療報酬改訂において、「急性期看護補助体制加算」が創設され看護師の役割分担が推進し、看護補助者を効果的に活用することが述べられた。
当院でも、看護補助者(以下、MA【Medical Assistant】と略す)が増員され、急性期補助体制加算25対1を取得している。MAに関する看護部の方針は、「看護師長及び看護師の指示の下に病室内の環境整備、ベッドメーキング、看護用品及び消耗品の整理整頓等の業務を行う。また、『療養上の世話』のうち、比較的軽症の患者への食事、移動に関する業務など当院における看護補助業務を行う。」とし、患者に直接かかわる業務をMAに委譲することを掲げている。
そこで、MAと看護師との適切な役割分担を行い、良質な看護サービスを効率的に提供することを目指し、安全に業務委譲が行えるようマニュアルの整備、体制や教育などを進めているところである。しかし、業務量調査を実施した結果、病棟間でのMA業務内容に差があり、患者に直接かかわる業務がうまく委譲できていないことがわかった。要因として、各病棟でのMA業務の明確化および周知が不十分である。また、MAの具体的な業務委譲に関して、各病棟任せになっており、病棟での指導体制が整っていないことが考えられた。今回、MAと看護師の協働環境づくりの体制整備について取り組んだので報告する。