国公私立大学病院副看護部長研修

横浜市立大学

横浜市立大学附属市民総合医療センター

報告者氏名:鈴木 久美子

平成26年度
国公私立大学病院副看護部長研修
ハイブリッド手術室稼働に向けての取組み -看護体制・教育体制の整備―

[概要]
当院は地域の基幹病院であり、救急医療や災害医療、高度先進医療を中心的に担う役割がある。今年度、血管撮影室をハイブリッド手術室にする改修工事を行い、TAVI(Transcatheter aortic valve implantation経カテーテル大動脈弁植え込み術)ができる施設として申請し、来年度稼働の予定である。TAVIは国内でもまだ限られた施設のみでしか実施されておらず、当院で経験者はいなため、看護体制の検討及び看護師育成を早急に取り組む必要があった。そこで、①ハイブリッド手術室担当看護師の育成、②ハイブリッド手術室を安全且つ効果的・効率的に運用できる看護体制を検討し整備、③外来受診及び入院~退院まで患者が安心して治療を受けられる体制の検討、を実践した。結果、看護師育成については、血管造影室及び手術室の教育の核となる看護師の研修は進捗通り進んでいる。今後は核となる看護師が指導役となり、育成が進むよう体制を整えていく必要がある。看護体制については、現在の看護師配置数で安全に実施できる枠の調整や連携体制を行える準備ができた。実施後は、定期的に実施状況を評価・検討していく必要がある。患者が安心して治療を受けられる体制の検討については、関連病棟から外来へ連携のための看護師の派遣と慢性心不全認定看護師を活用することで、ケアの継続性を図れるよう検討中である。稼働後、定期的にチームカンファレンスを実施し、体制について評価・検討を重ね柔軟に対応する必要がある。