国公私立大学病院副看護部長研修

聖マリアンナ医科大学

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院

報告者氏名:鷹野 郁与

平成26年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護助手の業務の可視化と経験年数に応じた教育内容の整備

[概要]
当院は聖マリアンナ医科大学病院の関連施設として横浜市の西部地区にある病床数518床を有する地域中核病院である。看護職員470名、看護助手77名、看護配置7対1である。2012年度の診療報酬改定により急性期看護補助体制加算25:1が新設され、当院においても看護助手を増員し急性期看護補助体制加算25:1を取得している。しかし、助手業務内容の再整備が遅れており、現場に即した計画的、段階的な教育内容が標準化されていない現状がある。そのため教育担当副部長として副師長会と連携を図り、看護助手に対する計画的、段階的な教育支援体制の整備に向けて、「看護助手業務内容の明確化」「教育体制の明確化」「計画的・段階的な助手教育プログラムの作成」「副師長が行う教育活動の支援」「研修内容の評価」に取り組んだ。その結果、現場に即した看護助手業務範囲を明確化するとともに基礎研修、技術研修を行うことができた。また、技術の手順・チェックリストを盛り込んだ計画的・段階的な助手教育プログラムの試案の作成に至ることができた。さらに研修後のアンケート結果から、研修内容が現場での仕事に役立つことが示唆された。
以上の結果から、今後も看護助手教育の質を高めていくとともに、看護助手のやりがい感を高め職場適応を促す必要があると考える。また、入院患者に対する退院時満足度調査を行い、看護の質の評価を行うことを課題とする。