国公私立大学病院副看護部長研修

岐阜大学

岐阜大学医学部附属病院

報告者氏名:三輪 峰子

平成27年度
国公私立大学病院副看護部長研修
主体的にキャリアを開発する看護師育成を目指した キャリアパスの構築と研修プログラムの見直し

[概要]
これまでクリニカルラダーを用いて看護師の育成に取り組んできたが、専門や認定看護師を目指す者は少ない。また、専門性向上を目的として「看護部認定コース研修」を設け、多くの修了者を輩出してきたが、修了者は継続して役割を発揮することができていない。それらから、当院の看護師たちは外部環境をとらえた自己のキャリアビジョンを描くことができていないと判断した。そこで、主体的にキャリア開発する看護師を育成するために、教育委員会の協力を得て3点の取り組みを行った。1点目は現行のクリニカルラダーを基盤とした「キャリアパス」の構築である。2点目は、「看護部認定コース研修」を見直し、修了者が継続して自己研鑽および役割を発揮することを目指した更新制度を提案することである。3点目は、全看護師への説明である。計画に従い、教育方針の改定・現行のクリニカルラダーを基盤としたキャリアパスの構築・教育プログラムの改定・看護部認定コース修了者の更新制度の導入を行った。そして、集合説明会やeラーニングシステムを用いた伝達を行い、515名(96%)の看護職員に対して説明をすることができた。今後の課題として、教育プログラム改定による問題の有無の確認、主体的にキャリア開発する看護師が増えたかどうかの確認、教育方針と教育プログラムの更なる整合性の検討等が必要である。