国公私立大学病院副看護部長研修

横浜市立大学

公立大学法人横浜立大学附属病院

報告者氏名:三浦 百合子

平成27年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護提供方式見直しへの取組み

[概要]
「看護提供方式とは、組織の理念や方針に沿い、質の高い看護サービスの提供と看護職員の効率的活用を意図し、(略)採用している看護業務分担方式である1)」とされる。当院では継続受け持ち看護サポート方式を運用しているが、看護業務を取り巻く状況の変化に対応しきれていない現状がある。
そこで、前述の視点で改めて看護提供方式の見直しに取組んだ。発足したプロジェクトでは、まず現状の可視化が重要と考え、意見を出し合い、「方式上の役割」「教育」「連携」等のカテゴリーに集約された。受け持ち役割では、ケアが継続される、看護師が成長するという反面、状況変化に対応できていないという意見も多くあがった。提供方式の評価に関する検討の中で、私たちが提供したいと考える看護は、看護部全体で共通理解されているかの確認が必要となり、看護管理者全員で意見交換の場を設けた。内容のキーワードには、「標準的、個別性、専門性のある看護」「高い安全性、倫理性」「根拠に基づいた実践」「退院後を捉えた看護過程展開」「意思決定を支える」「よいチームワーク」等があり、方向性は一致していた。今後は、この内容を整理・可視化し、検討をすすめる。