国公私立大学病院副看護部長研修

滋賀医科大学

滋賀医科大学医学部附属病院

報告者氏名:髙見 知世子

平成27年度
国公私立大学病院副看護部長研修
12時間交代制の合理的な導入方法の検討

[概要]
12時間交代勤務の慢性的な超過勤務からくる身体的、精神的疲労を改善するために、超過勤務のない業務を行える体制の再構築と、看護師が生活の質を保ちながら安全な交代勤務ができる環境整備をおこなうことを目的に、12時間交代本格導入への準備を行った。各部署による12時間交代勤務に向けた業務整理と病棟マニュアルを変更、勤務環境整備、消灯時間の延長の検討、12時間日勤終業以降の公共バスの増発要請、年度内に12時間交替3クール12週を連続導入し、最終クールにアンケート調査を行った。先発試行病棟のメリット・デメリット等と導入の工夫点を会議で報告し、その後、試行部署を除く全病棟が10月より五月雨式に12時間交代勤務を導入した。8時間日勤の変則2交代に比べて12時間日勤時の平均超過勤務は2.5時間/月削減された。4月の新人採用時期が含まれると超過勤務は増加していた。アンケートでは「12時間日勤の後半で集中力が続かないと感じる」「休憩時間が予定通り確保できない」などがあり、その結果3クール試行後に8時間勤務へ戻す部署が多かった。次年度は本格導入に向け導入時期の決定を看護部目標に明確に出すことが求められる。また、成功する導入のための業務整理や研修時間などについて、看護師長同士の対話を通して導入への意識を高める時間を確保していく。