国公私立大学病院副看護部長研修

福島県立医科大学

福島県立医科大学附属病院

報告者氏名:平野典子

平成28年度
国公私立大学病院副看護部長研修
患者・家族が安心して生活できる退院支援への取り組み

[概要]
福島県立医科大学附属病院地域連携部は、2017年5月医療連携・相談室と統合され患者サポートセンターに名称変更となる。各々が対応していた前方・後方連携、相談窓口、病床一元管理、入院前面談、退院支援が統括される。看護師長2人体制で看護師5名、社会福祉士3名の増員が見込まれ、事務を含め約30名の組織となる。現在、入院前面談は一部の診療科に限っているため、医師の説明と患者・家族の受けとめ、今後の療養への思いや不安が確認できない。入院前面談を導入していない診療科の退院支援は、病棟から依頼があった患者のみが対象となり、退院や転院までに時間を要している。また、外来通院中に入院決定になった際、医師や看護師が退院困難要因のリスク評価を行うシステムがなく、退院支援に係わる情報が早期に把握できない現状がある。以上のことから外来や入院前面談と退院支援の連携強化のため、看護部副部長兼地域連携部副部長として、地域連携部内の体制整備を行い、患者の多様なニーズに早期に対応できることが課題である。