国公私立大学病院副看護部長研修

順天堂大学

順天堂大学医学部附属順天堂医院

報告者氏名:岡田綾

平成19年度
国公私立大学病院副看護部長研修
主任のモチベーションを高め組織を活性化する

[概要]
当院の看護主任は師長不在時の代行業務を行い、師長と共に当該部署の目標管理の責任を担う中間管理者である。また看護実践においてはチームリーダーとして活動し、スタッフ教育、学生教育などの教育的関わり、さらに実践者モデルなど多岐に渡る役割を期待されている。
平成19年4月時点の主任数は90名(全看護師の約8%)、主任の平均年齢33.6歳、(最年少27歳最年長54歳)平均在職年数11.3年である。大学として、この5年間に2病院を開設した影響で管理者・中堅看護師が大異動したこともあり、師長、主任の世代交代が促進された。主任教育の機会は、昇任時の集中講義、毎月1回の主任会、年間1回の主任研修会等あるが、多くは現場でのOJTに任されている状況である。私は看護教育課担当者として主に集合研修企画に携わっているが、主任会でのやり取りに彼らの疲労感や逼塞感を感じることがあった。原因として出てくるのは物理的な仕事量の多さであり、それに伴うコミュニケーションの不足感であった。業務に関しては、今後ますます複雑化することが予測される中、彼らのモチベーションコントロールは重要な課題であると感じた。こうした現状の中で、組織の中軸であり高い看護実践力を持つ「主任」に対して、さらにモチベーションを高める取り組みを検討した。それがひいては所属部署、看護部全体の活性化に繋がると考えた。