国公私立大学病院副看護部長研修

浜松医科大学

浜松医科大学医学部附属病院

報告者氏名:河合みどり

平成20年度
国公私立大学病院副看護部長研修
新人看護師の卒後研修を考える

[概要]
新人看護師の臨床実践能力の向上について2002年の日本看護協会の調査では、103項目中、卒業時に「一人で出来る」と学生の7割以上が回答した項目は4つだけであった。この結果を受け文科省は検討会を2回行い、厚労省は到達目標を作成している。基礎教育においては技術力育成の限界もあり、免許取得後に臨床現場における患者・家族とのかかわりを通してしか培うことの出来ない看護技術があり、実習機会は減少傾向にある。
また新人はメンタル面の弱さや未熟さがありストレスを抱えやすいのでサポート体制が必要である。
身体侵襲を伴う看護技術は配属された部署によっては体験できない。人工呼吸器や心電図などのたくさんの医療機器を装着した患者への総合的なケアの提供は ICUなどの部署でなければ体験できないし、多重課題への対応は患者数の少ないICU やNICU では体験しにくい。配属部署による修得の差をなくし新人が自信を持って仕事を続けられるように、そして他部署を体験することで患者を多角的にとらえ、看護の視点が広がることを期待してローテーション研修を取り入れていく。