国公私立大学病院副看護部長研修

東北大学

東北大学病院

報告者氏名:鈴木由美

平成21年度
国公私立大学病院副看護部長研修
重症病棟部の看護師をいかに確保するか

[概要]
 重症病棟部はICU1・ICU2・CCU各10床で、95名の看護師を配置している。それぞれに看護師長を配置し、独立した部署となっている。平成19年度、7:1看護の導入で約200名の看護師を採用した。この200名の看護師を一般病棟に配置すると1部署22~25名のスタッフのうち7~8名が新採用看護師となる。そのため重症病棟部へも新採用看護師を配置せざるをえなかった。重症病棟部ではスタッフへの負担が大きくなり、ついつい指導する言葉もきつくなることもあった。また、新人看護師の指導で先輩看護師は疲弊してしまった。
当院では年に2回(春と秋)の異動がある。今年度、秋の異動では重症病棟部から出たいと希望する看護師が7名いたが、重症病棟部へ行きたいと希望する看護師はいなかった。年度末の辞職者は14名(全体の17.8%)である。
新卒看護師は3~5年のうちに内科・外科を経験するということで卒後3年異動(以下、卒3異動とする)がある。この異動を利用して重症病棟部に新採用看護師を配置せずに、重症病棟部への看護師を確保することに取り組んだ。