国公私立大学病院副看護部長研修

慶應義塾大学

慶應義塾大学病院

報告者氏名:渡邉珠子

平成21年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護情報管理担当看護師長の役割機能を明確にする

[概要]
慶應義塾大学病院は2009年4月、電子カルテシステム導入と看護が取り扱う情報の集約化を体系的に進めるため、情報管理担当という職制を創出した。情報管理担当は電子カルテシステムの稼動と伴に、その活動の場を拡げる部署である。それ故、電子カルテシステムの導入計画が一時中止になっている現在職責を十分果たすことができない待機的状況にある。この待機的時間を利用し、新規の部署の活動範囲や責任を明確にし、電子カルテシステム導入から実際の運用時に直ちに、円滑に活動できるようにしておきたい。そのために現在の問題点を明らかにし、解決しておかなければならない。明らかになった問題点は、 ①職務規程は存在するが、看護情報管理担当の役割が実務の中で明らかでない、②看護部長室内(人事、教育、業務)での情報管理が分散している、③各副看護部長の業務にオーバーラップしている領域があり、その領域で誰が最終権限・責任を有するのか範囲が明らかでない、の3点であった。これらの問題を解決し、情報管理担当の役割「看護情報に関する管理を行い、看護部門の業務及び看護の質向上を図る」が、新体制の稼働時にスムーズに効率よく発揮できるようにしたい。