国公私立大学病院副看護部長研修

秋田大学

秋田大学医学部附属病院

報告者氏名:大塚悦子

平成22年度
国公私立大学病院副看護部長研修
共通病床の運用が円滑に行われるための体制作り

[概要]
当院では病院再開発のため、工事の時期により病床数が大幅に減少する。そこで共通病床を5%から30%に増やし、ベッド情報の一元化と空床の有効利用により、病床稼働率を上げることを目的に看護部主導の病床管理を開始した。病床管理担当として副部長である私と師長1名が任命された。共通病床運用開始前には看護部運営会議で病床管理と病院経営についての考え方、患者の視点で病床管理に関わる意義、院内研修など病棟間の連携、師長の役割などをプレゼンテーションし、職員の意識付けを図った。運用後1年経過する中で、当該病棟との連携不足や退院支援の遅れなど他科の患者の対応に消極的と感じる場面があった。それは受け入れる側の問題としてベッドは病棟、診療科のものという従来からの考え方が払拭されていないため共通病床の患者について「他科の患者を預かる。」という認識があるためと思われた。診療科に関わらず入院を受け入れるという職場風土の醸成や、意識改革を行い「私の患者として関わる」という姿勢を持ち、積極的に必要なケアを実践するよう職員の意識改革を行っていくことが私の役割である。