国公私立大学病院副看護部長研修

千葉大学

千葉大学医学部附属病院

報告者氏名:金澤薫

平成22年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護助手の配置の考え方と応援の仕組みについての検討

[概要]
本院では、看護師の周辺業務を担う看護助手に患者搬送、環境整備、患者の見守りや排泄・清潔の援助等を委譲しており、一部の業務は看護師と共に行っている。
病棟への看護助手の配置は日勤帯1.5名を基本とし、夜間の看護助手は、転倒・転落のリスクを回避するために、せん妄患者の見守りを中心に主に外科病棟に配置している。
現在、外科系の病棟である既設棟は改修工事中であるため、病床数835床のところ一部休床し、773床で稼動している。したがって、病床21床~45床の病棟があり、看護体制は変則となっている。これに伴い、看護助手や夜間の看護助手も一旦削減し、半年ごとの移転の度、看護師および看護助手の配置換えをする必要がある。業務担当副看護部長は、看護の周辺業務を担う派遣職員の配置を決めなければならない。業務担当となったばかりで業務全体が見えないこともあり、看護助手を移転時に再配置はしたものの予想を超えて病棟の業務量が多く、看護助手の増員が必要であったり、病床数が半分となる病棟での夜間の看護助手を削減する計画であったが、「削減しないでほしい」という要望があったりと、病床数が減床の中で、削減した人員を増員するために、看護助手や夜間の業務を行う看護助手の配置について、根拠を示し要望する必要があった。
今回のこの経験から、既設棟の改修工事が終了し最終系となるまで、今後2回の移転を予定していることから、看護助手等の配置について、配置のための判断指標を明確にし、共通理解を得て行いたい、病床が減床している病棟へは夜間の看護助手などを必要な時に応援することで対応したいと考え、配置の考え方と応援の仕組みについて検討したので報告する。