国公私立大学病院副看護部長研修

鹿児島大学

鹿児島大学医学部・歯学部附属病院

報告者氏名:市村カツ子

平成22年度
国公私立大学病院副看護部長研修
安全かつ効率的な指示出し・指示受け環境における標準化への取り組み

[概要]
医師の業務負荷の軽減や看護師の専門性の向上を図る目的で看護業務の拡大が図られ、今年度から注射業務のほとんどを看護師が担うこととなり、看護師の注射業務に係る場面が増加している。
当院では、指示システムのみが電子化されておらず、部署でのローカルルールが多く存在する。空床活用が推進される中、指示システムの標準化の要望は医師からも出されており、指示受けナースや指示簿の定位置、中止・変更などの指示出し・受け手順が部署により異なることは、インシデント発生の一要因となっている。また、口頭指示受けルール不履行・中止変更手順の不履行・医師の署名がないなどのルール違反、指示簿がもとに戻されていない・終了した指示簿が片付けられていないなどの指示出し・指示受け環境における整理整頓の不備に起因するインシデントも少なくない。
そこで、指示システムは24年1月には電子化されるため指示簿形態など大幅な標準化を図るなどのリスクは避け、効率かつ安全性を重視した①指示簿・運用の標準化②マニュアルの定着③環境整備の習慣化を図り、安全に看護師の注射業務を拡大し、導入される指示システムの電子化に対応できる素地を作ることを目的として取り組んだ。