国公私立大学病院副看護部長研修

聖マリアンナ医科大学

聖マリアンナ医科大学病院

報告者氏名:近藤昭子

平成22年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護部理念に基づく人材育成のための概念図作成~看護現場学を中核に~

[概要]
当院は特定機能病院であり、1000床を越える大規模病院であり、医療の質を高めるためには、良質な人材の確保が必須である。特に新入看護職者は15~16%が毎年入れ替わるため、その質は、当院の医療提供の質へ直結するといわざるを得ない。
 しかしながら当院執行部は、附属看護専門学校(以後学校とする)の4年制大学化の推進には消極的である。そのため、平成20年4月看護師確保ならびに個々の能力を高める支援のためにナースサポートセンター1)を設立することになり、看護師採用の独立部門と働く人々の満足度、適正配置、モチベーションアップなど人材資源の最大化を目指し活動している。
また、入職後の看護師に対し、2002年よりスタンプスらの開発による「職務満足度調査」を実施した結果、2004年と2007年の調査結果において、「患者とのかかわり」が第1位から第3位へ下がり危機感が募った。この職務満足度調査は、厳しい病院の生き残り時代の貴重なエビデンスであるといえる。
私は、キャリア開発ネットの責任者として基礎教育の学生の受け入れから現任教育に責任を持っている。そこで当学校との連携により、当院に相応しい人材確保となるように「学生時代から看護職の生涯教育」の実現に向け、学校と看護部の連携に焦点を当て推進してきたが、その連携の目的が不明確であるため「看護部理念に基づく人材育成に向けて学校と看護部の連携強化の具体策を立案する」ことを課題とした。